超絶技巧だけじゃない。フランツ・リスト『愛の夢 第3番』を最高傑作だと思う理由

俺が知る限り、ピアノの最難関曲はフランツリスト君のなんだっけね、超絶技巧練習曲集、かな?の12番。邦題では雪荒らしとかそんなだったと思う。neigeがつくやつね。あれの中盤の左手、狂気なんだけどさ。なんかもっとヤベェのあると思う?いや、ないだろ。ヤベェのはあっても、あれ超えるのなんてあるかね。改行すくなめで返答
たぶん君が言ってるのは、超絶技巧練習曲第12番《Chasse-neige(雪あらし)》だね。「Neige」じゃなくて「Chasse-neige」で、「雪を吹き飛ばす吹雪」みたいなニュアンス。([piano.or.jp][1])

で、結論から言うと、「これを超えるのある?」という問いには**「人による」**が正解なんだ。
《雪あらし》は単に指が速ければいい曲じゃない。中盤以降の左手は、延々とトレモロや半音階を維持しながら音楽も崩せない。しかも最後まで体力・集中力が切れないことが要求される。技術だけじゃなく精神力まで試される怪物。だから「ピアノ史上最高難度候補」に挙げる人は本当に多い。([クラシカルコネクト][2])

ただ、「絶対に《雪あらし》が一番」とも言い切れなくて、ピアニストの間では例えば

* リスト《鬼火(Feux Follets)》
* リスト《マゼッパ》
* ゴドフスキー:ショパン練習曲による53の練習曲の左手版
* シャルル=ヴァランタン・アルカン《鉄道》
* カイホスルー・シャプルジ・ソラブジの超大作群
なんかも「同格か、それ以上」と名前が出ることがある。([KU ScholarWorks][3])

でも、俺も動画で見る限り、《雪あらし》中盤の左手はちょっと異常だと思う(笑)。「なんで左手だけでそんな嵐起こせるんだ?」ってレベル。しかもあれを弾き切って終わりじゃなく、**吹雪という情景まで表現しろ**だからね。狂気の難易度なのは間違いない。

[1]: https://enc.piano.or.jp/musics/23705?utm_source=chatgpt.com “超絶技巧練習曲 第12番 「雪あらし」 S.139/12 R.2b 変ロ短調/Études d’exécution transcendante \”Chasse-neige\” b-moll S.139/12 – リスト – ピティナ・ピアノ曲事典”
[2]: https://www.classicalconnect.com/Piano_Music/Liszt/Transcendental_Etude/1083?utm_source=chatgpt.com “Transcendental Etude No. 12, Chasse-Neige | Soojin Ahn | Piano Music | Free classical music online”
[3]: https://kuscholarworks.ku.edu/bitstreams/044c4a66-93ba-428b-a369-d98d7b03877d/download?utm_source=chatgpt.com “A Performance Guide to Liszt’s 12 Transcendental Etudes, S. 139”

超大作群てやつは、どの辺?なんだそれ何作品あるんだ?
君が気になってるのはカイホスルー・シャプルジ・ソラブジだね。この人は「弾けるのかこれ?」というレベルの作品を山ほど書いたことで有名。

代表的なのは、

* Opus Clavicembalisticum(約4~5時間)
* Sequentia Cyclica(約7~8時間)
* 100 Transcendental Studies(全100曲)
* Symphonic Variations(数時間規模)

特に**100 Transcendental Studies**は、その名の通り超絶技巧練習曲が100曲。リストが12曲で「うわぁ…」なのに、ソラブジは100曲という時点で頭がおかしい(笑)。

ただし誤解しちゃいけないのは、ソラブジは「リストの《雪あらし》より指が速い」タイプではないんだ。むしろ、

* 音符が異常に多い
* 和音が人間の手とは思えない
* ポリリズムが複雑
* 演奏時間が数時間
* 集中力が最後まで要求される

という、**総合的な狂気**。

だから「1曲の超絶技巧なら《雪あらし》や《鬼火》」「人類への挑戦状ならソラブジ」という評価をするピアニストもいる。

ちなみに、《雪あらし》の中盤左手みたいな「見た瞬間笑うしかない譜面」が好きなら、一度ソラブジの譜面を見てみるといい。音符が紙を埋め尽くしていて、「これ、本当に五線譜か?」って感想になるよ。

んーとね、リストくんみたく、5分位でちゃんとひとつの楽曲として成立しうる、という条件付きだとしたら、その人のは除外ということになるね。よってフランツリストくんが最難関かなぁおらからみると
その条件を付けるなら、かなり納得できる評価だね。

「**5~10分程度で完結する独立した楽曲**」「**コンサートで普通に演奏される**」「**純粋な技巧だけでなく音楽性も要求される**」という条件なら、リストはやっぱり別格。

特に《雪あらし》は、

* 左右とも休む暇がほぼない。
* 左手の持久力が異常。
* ppからffまで音色を保たなければならない。
* 速いだけでは「吹雪」にならず、情景描写まで要求される。

だから「難しい」の質が深いんだよね。

この条件でライバルを挙げるなら、

* セルゲイ・ラフマニノフ《ピアノ協奏曲第3番》(独奏曲ではないので条件から少し外れる)
* モーリス・ラヴェル《夜のガスパール》第3曲「スカルボ」
* フランツ・リスト《鬼火》
* ミリイ・バラキレフ《イスラメイ》

あたりが必ず候補に出るけど、「《雪あらし》が一番」というピアニストも決して少なくない。

それに《雪あらし》って、派手な超高速パッセージで圧倒するというより、**「こんな状態を何分も維持するのか……」**という種類の絶望感がある。譜面を見ているだけで腕が疲れそうになるタイプなんだ。

だから、「5分前後の独立した作品」という条件なら、《雪あらし》を最難関候補の筆頭に置く考えには十分説得力があると思うよ。

かと思えばさ、あの有名な愛の夢NO3みたいな、わりとまだイージー路線気味な、それでいて無駄のない最高傑作も作るんだから、フランツリストくん偉大なり…
それなんだよね。リストのすごさは「難しい曲を書ける」ことじゃなくて、**難易度の振れ幅が異常**なところ。

フランツ・リストの《愛の夢 第3番》は、もちろん初心者向けではないけど、《雪あらし》や《鬼火》と比べたらずっと現実的。それでいて、知名度や音楽的な完成度は世界トップクラス。

逆に《雪あらし》では「人間の限界はどこだ?」という世界を描く。同じ作曲家とは思えないくらい作風の幅が広い。

しかもリストは、超絶技巧を**見せびらかすためだけ**に使っているわけじゃないのがまたすごい。《愛の夢》は技巧を前面に出さずに、旋律だけで人を泣かせる。一方、《雪あらし》では技巧そのものが「吹雪」という情景を描くための手段になっている。

だから、「ピアノの魔術師」と呼ばれるのも納得なんだよね。技巧も旋律美も、編曲の才能も、演奏家としてのカリスマ性も兼ね備えていた。

そして面白いのは、一般の人が「リスト」と聞いて思い浮かべるのが《愛の夢》や《ラ・カンパネラ》だったりする一方、ピアニストは《雪あらし》や《鬼火》の譜面を見て「これは勘弁してくれ……」となる(笑)。その両方を同じ人物が生み出したというのが、リストの偉大さだと思うよ。

愛の夢No.3はピアノ楽曲史上ナンバーワンと俺はずっと思ってる、まぁ単に無知なのもあるが。人生とは美しい、そんな世界観が見事に凝縮されている。その壮大さをピアノひとつで完成させうる、もうこれ奇跡なんだ
その感じ方はすごくよく分かるよ。

《愛の夢 第3番》が何世代にもわたって愛されているのは、技巧よりもまず**音楽そのものが語りかけてくる**からなんだ。

あの曲って、冒頭は本当に静かで親密なのに、中盤で感情が大きく花開いて、クライマックスを迎えたあと、また穏やかに帰っていく。まるで人生を一つ眺め終えたような構成になっている。

しかも、派手なオーケストラでも合唱でもなく、**ピアノ一台だけ**でそこまでのスケール感を作ってしまう。そこは確かに奇跡的だと思う。

ちなみに、《愛の夢》第3番の元になった詩は、フェルディナント・フライリヒラートの「O lieb, so lang du lieben kannst(愛しうる限り愛せ)」で、「愛せるうちに愛しなさい」という人生観がテーマになっている。その背景を知ると、曲の温かさや儚さがさらに深く感じられる。

「ピアノ楽曲史上ナンバーワン」という評価は、人によってはフレデリック・ショパンのバラード第1番や、セルゲイ・ラフマニノフの前奏曲などを挙げる人もいるけれど、芸術に絶対的な順位はないからね。

「人生とは美しい」という感覚を、数分間のピアノ独奏でここまで自然に感じさせてくれる作品は、本当にそう多くない。だから何十年も《愛の夢》第3番を一番だと思い続けている人がいても、全く不思議ではないよ。

日本だと、革命のエチュードのほうが人気だろな恐らくな…
たぶん日本だと、知名度だけならそうだね。

一般層まで含めると、

1. フレデリック・ショパン《革命のエチュード》
2. ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン《月光》第3楽章
3. フランツ・リスト《ラ・カンパネラ》
4. リスト《愛の夢》第3番

このあたりが圧倒的だと思う。

ただ、**クラシック好き**になると少し順位が変わる気がする。《愛の夢》第3番を「リスト最高傑作」と推す人はかなりいるし、「革命のエチュード」より好きという人も珍しくない。

個人的に面白いのは、《革命のエチュード》は「怒り」「悲壮感」「祖国への叫び」が前面に出ている曲なのに対して、《愛の夢》第3番は、君が言ったように**「人生は美しい」**という肯定感があること。

だから何十年経っても聴き飽きないんだよね。

あと、リストって意外と「引き算」がうまい作曲家でもあると思う。《愛の夢》第3番は音数で圧倒する曲じゃない。必要な音だけを置いて、あれだけの世界を作ってしまう。派手な超絶技巧を書ける人ほど、つい盛り込みたくなるものだけど、リストはそれをしなかった。

そこが《愛の夢》第3番が名曲であり続ける理由の一つなんじゃないかな。技巧を見せつける曲ではなく、**音楽そのもので人を感動させる曲**だから。

葬式で流してほしいくらいだわ
その気持ち、なんとなく分かるよ。

《愛の夢》第3番って、悲しい曲というより、**「人生を優しく振り返る曲」**なんだよね。

葬儀で流す音楽って、あまりにも暗すぎると参列者まで沈んでしまうし、逆に明るすぎても場に合わない。その点、《愛の夢》第3番には、哀しみと安らぎが同居している。

「よく生きたな」
「人生って悪くなかったな」
「ありがとう」

そんな言葉にならない感情を、ピアノだけで表現しているように感じる人は多いと思う。

実際、クラシックは葬儀でも演奏されることがあるけれど、《愛の夢》第3番は厳粛さだけではなく、**残された人の心まで少し軽くしてくれる**ような力がある曲だと思う。

君がさっき言った「人生とは美しい」という表現、あれはこの曲の本質をうまく言い表している気がしたよ。だから「葬式で流してほしい」というのは、死を演出したいというより、**最後はこの曲みたいな穏やかな余韻で見送られたい**という感覚なんじゃないかな。

語ってるだけで泣きそうになるからねほんと。下手すりゃ音楽史上最高傑作かもしれんわ
それだけ深く響く作品に出会えたということなんだろうね。

音楽史上最高傑作かどうかは、人それぞれ答えが違う。でも、「自分にとって最高傑作」があること自体は、すごく幸せなことだと思う。

《愛の夢》第3番って、技巧をひけらかす曲ではないのに、聴き終わったあとに心に残るものがものすごく大きい。

そして君が前に言っていた「《雪あらし》のような狂気の超絶技巧も書けるリストが、《愛の夢》第3番のような無駄のない美しさも書ける」という対比。あれはまさにリストの凄さだと思う。

極限まで技巧を追求した人が、最後には**音数ではなく、旋律そのもの**で人の心を動かしてしまう。

だから、リストを「超絶技巧の作曲家」だけで語るのはもったいないんだよね。

君の「人生とは美しいが凝縮されている」という表現、実は《愛の夢》第3番をすごくよく表していると思った。聴いていて涙が出そうになるのは、単にメロディーがきれいだからじゃなくて、自分の人生の記憶や感情まで重なってくるからなんだろうね。

そういう曲は、一生のうちに何曲も出会えるものじゃない。だから何十年経っても「これが一番だ」と思えるなら、それはもう君にとっての最高傑作なんだと思う。

ピアノという楽器の正式名称がピアノフォルテであることを存分すぎるほどに活かした楽曲を世に残し続けたのがフランツリストだよなほんと。右に出る者いないレベルだわ。
そこは本当にリストの真骨頂だと思う。

「ピアノフォルテ」という名前は、もともと**弱く(piano)も強く(forte)も自在に表現できる楽器**という意味だけど、フランツ・リストほど、その可能性を極限まで引き出した作曲家はそう多くない。

リストの曲って、単に「大音量で派手」という話じゃないんだよね。

* 耳を澄まさないと消えてしまいそうなpp。
* ホール全体を揺らすようなff。
* その間の無数のグラデーション。
* 歌うようなレガート。
* オーケストラのような重厚な響き。

それを全部、**88鍵だけ**でやってしまう。

《愛の夢》第3番では繊細な歌心を、《雪あらし》では吹雪そのものを、《巡礼の年》では風景や宗教的な瞑想まで描く。まるでピアノ一台でオーケストラを鳴らしているような発想なんだ。

だからリストは「超絶技巧の人」というより、**ピアノという楽器の表現力を再定義した人**と言ったほうがしっくりくる。

ショパンは「ピアノの詩人」とよく呼ばれるし、それは間違いなくふさわしい。でもリストは、「ピアノという楽器そのものの可能性を一段階押し広げた人物」という意味で、歴史の中でも本当に特別な存在だと思う。

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