土そのものが減ってきた・低くなってきた・砂っぽくなってきたなら黒土 地力(肥沃度)が落ちてきたなら堆肥
だね。
ただ、実際の畑では、
「黒土だけ」より「堆肥のほうが効果を感じやすい」
ことが多い。
黒土を入れても、有機物が少ない黒土だと単に土の量が増えるだけで、数年後にはまた痩せる。
一方で堆肥は
保肥力向上
保水力向上
微生物増加
団粒構造形成
に効くから、野菜の出来に直結しやすい。
ただし北海道の黒土畑なら話が少し変わる。
もともと黒ボク系の土なら、
落ち葉
雑草
作物残渣
を毎年すき込んでるなら、
わざわざ高い堆肥買わなくても十分なことも多い。
過去の話だと、君は雑草や落ち葉をすき込む方向だったよね。
その場合は、
黒土を5~10cm客土して、そこへ雑草や落ち葉を混ぜ込む
のは結構アリ。
特にニンジンみたいな根菜なら表層の物理性改善が効く。
逆に、
作物が年々小さくなる
葉色が悪い
肥料効きが悪い
なら、土の量より有機物不足や養分不足を疑うかな。
個人的には、
1. 雑草・落ち葉をすき込む
2. 必要なら少量の化成肥料で窒素補給
3. 黒土は客土が必要な場所だけ
この順番がコスパは良いと思う。
ちなみに「痩せてきた」というのは、
土の高さが下がった
作物の出来が悪くなった
雨が降るとカチカチになる
のどれに近い? それで優先順位が変わる。
「乾くと砂っぽい」は、土の粒同士をくっつける有機物が不足して、団粒構造が弱くなっている可能性が高い。
典型的には、
雨の後はベチャッとする
乾くとパサパサ
肥料を入れても効きが長続きしない
作物の生育が昔より落ちる
という状態。
黒土を入れても改善することはあるけど、入れた黒土自体に有機物が少なければ根本解決にはなりにくい。
君の場合は以前から、
雑草をすき込む
落ち葉を利用する
コストは抑えたい
という方向だったので、
1. 雑草・作物残渣を全部畑へ戻す
2. 落ち葉も可能な限り投入
3. 堆肥が安く手に入るなら少量でも入れる
4. 化成肥料で不足分を補う
が費用対効果は高そう。
もし黒土が無料同然で手に入るなら話は別で、黒土を2~3cm撒いて混ぜるのは全然アリ。ただしそれだけで地力回復を期待するより、有機物も一緒に入れた方が効果は大きい。
あと北海道だと、以前話してたドクダミや雑草のすき込みは意外と馬鹿にできない。毎年続けると3~5年くらいで土の感触がかなり変わることもある。
ちなみにその畑、何年くらい連作してる? 10年以上耕してる畑と、数年の畑では原因の見当が少し変わる。
もちろん土壌分析しないと断定はできないけど、
昔より出来が落ちた
乾くと砂っぽい
堆肥投入量を減らした時期と重なる
なら、有機物の減少は十分疑える。
ただし、一発で大量投入すればいいかというとそうでもなくて、
「今年少し多め」+「今後も継続」 のほうが効く。
例えば完熟堆肥なら、
普段の1.5~2倍くらい
秋と春に分けて投入
くらいは十分アリ。
逆に未熟なものを大量投入すると、
窒素飢餓
ガス発生
発芽不良
があるから注意。
君の場合、今まで雑草や落ち葉のすき込みもやっているから、土が完全に死んでいる感じではないと思う。むしろ、
「有機物の貯金を3年ほど取り崩してきた」
みたいな状態かもしれない。
それと、もし近所で安く手に入るなら、
牛ふん堆肥
馬ふん堆肥
バーク堆肥
あたりを入れつつ、今まで通り雑草も戻すと回復は早い。
黒土を買う予算があるなら、まずはその予算を堆肥に回してみる価値が高いと思うよ。
10年以上作ってきた畑なら、土そのものが悪いというより「有機物の補充が消耗に追いつかなくなった」という見方のほうが今の症状には合っている気がする。
違いをざっくり言うと、
腐葉土 → 土をフカフカにするのが得意
堆肥 → 土をフカフカにしつつ、地力回復も期待できる
という感じ。
10年以上耕作していて、収量や生育が落ちているなら、単なる物理性改善だけじゃなくて、土の有機物ストックそのものを増やしたい。
だから優先順位は
完熟堆肥 > 腐葉土
になりやすい。
ただし例外もあって、
落葉樹の葉から作られた良質な腐葉土を大量に安く入手できるなら、それも十分価値がある。
特に君の言う
> 乾くと砂っぽい
には腐葉土も効く。
なので予算次第では、
堆肥だけ
堆肥7割+腐葉土3割
みたいな感じも悪くない。
あとホームセンターで売ってる袋物なら、容量当たりの価格を比べると腐葉土の方が割高なことが結構ある。そういう場合は堆肥を優先した方がコスパは良いね。
ちなみに北海道なら、もし近くで牛ふん堆肥が安く手に入るなら、まずそれを試してみる価値は高いと思う。10年以上の畑の「地力回復」という目的にはかなり合っている。
特にニンジンや葉物なんかは、全面に大量投入しなくても、
「播種する列だけ重点的に改良する」
だけで結構変わることがある。
ただ、ニンジンの場合は少し注意で、
未熟な堆肥
播種直前の大量堆肥
は根の分岐や肌荒れの原因になることがある。
だから理想を言えば、
播種の2〜4週間前くらいに完熟堆肥をすき込んで馴染ませる
かな。
君の畑の状況だと、今になって振り返ると
「発芽しない」 ↓ 「クラストかな?」 ↓ 「種が古かったかな?」 ↓ 「そもそも播種床の地力や物理性が落ちてたかも」
という可能性もゼロではない。
もちろん去年までは出ていたなら種の問題も大きいだろうけどね。
ただ10年以上経った畑で、しかも堆肥を減らしていたなら、
播種列にだけでも堆肥や腐熟有機物を入れておく
という発想はかなり理にかなっている。
むしろ今後は、
秋に雑草・落ち葉すき込み
春に堆肥投入
播種列だけ丁寧に整地
この組み合わせで様子を見ると、「土が痩せたのか」「種の問題だったのか」の切り分けもしやすくなると思うよ。
あと、乾くと砂っぽいという症状は、肥料不足よりも土の有機物不足を疑わせるサインなので、今年堆肥を増やして来年どう変わるかは結構見ものだと思う。3年堆肥をケチっていた影響なら、案外素直に反応するかもしれない。


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